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2009/07/02
昨年に続き,地元企業の経営改善運動を視察させていただきました.
昨年に続き,今年も藤澤先生が経営改善のアドバイスをしている永田鉄工株式会社のAOGU活動発表会に参加させていただき,経営改善の現場に触れ,勉強させていただきました.今年の参加者は,学生が都合がつかず残念ながら1名で留学生のホワン君,それと私(日當明男)の2名でした.AOGU活動とは,藤澤先生が命名した永田鉄工株式会社の経営改善運動の名称です.『A(あかるく),O(面白おかしく),GU(Grow up:一歩前進)』の意味が込められているそうです.
昨年のAOGU運動発表会への参加報告はこちら.
午前の部
午前は,この1年のAOGU活動の成果報告会でした.昨年の発表会では,コンピテンシー・報連相委員会,社員満足委員会や管理者懇談会など,意識改革や基礎研修的な委員会に分かれての活動報告でしたが,今年は設計Gr,組立・溶接Grや総務など,実際の業務部署に分かれての活動報告と昨年からの流れを汲む安全衛生美化(ABH)委員会と人間力向上ハーモニー(2HG)委員会の活動報告がありました. 業務部署ごとの活動報告では,その内容については理解できるはずもないのですが,発表者の言いたいことがぼんやりと分かるような気がする発表が多くありました.特に,これまでの実績や活動当初に掲げた数値目標への達成率などはグラフ化され,とても見やすいものでした.そこで驚いたことは,ほとんどのグループで達成率100%なのです.後で聞いたことですが,これがAOGU活動のマジックのようです. また,ABH委員会や2HG委員会の活動報告は,鉄工所とは思えない活動内容でした.両委員会のような活動は昨年も見ていたので,知ってはいましたが,それがパワーアップした感じでした.委員会メンバーの活力や意欲を感じられる発表でした. |
留学生のホワン君 |
昼食
午前の発表会が終了すると,昼食タイム.昼食はカレーとそうめん.昨年は風が強く,昼食時に器をしっかり持っていないと大変でしたが,今年は風も無く,ゆっくりと味わうことができました. 村里様との会話も興味深かったのですが,目の前にあった流しそうめんの装置が気になって仕方ありませんでした.私が以前に知っていた流しそうめんの装置は,そうめんを流しているとだんだん水が熱くなってきて,気分が台無しになる代物でした.しかし目の前にある装置はそんなことも無く,実に良くできた装置でした.俄然,この装置に興味を持ち,帰宅後早速ホームセンターや大型スーパーを回って購入しました. |
左手前が私, 右手前は村里光博様 (長崎県中小企業団体中央会) 流しそうめんの装置 |
午後の部
午後は,昨年同様にレクリェーション大会でした.今年は,学生が少なかったので,総科大(長崎総合科学大学)チームではなく,来賓の方たちと一緒のチームになって,フリーテニス,フリースローなどの競技に参加しました. フリーテニスの途中で雨が降り出しましたので,工場の中に場所を移して競技を続行しました.さすがに鉄工所,工場の広さに驚きました.また,職場環境整備を対象とした委員会活動の成果だと思いますが,工場内が整理されており,実際に稼働中の機械も見学させてもらいましたが,安全性もしっかり確保されていることを発表会だけでなく,直接目で見る機会を得ました.
レクリェーション後は,昨年と同様に焼肉による懇親会.学生とともに,綱引きで消費した以上のカロリーを,しっかりと摂取させていただきました.また,昨年同様サプライズダーツ大会もあり,昨年のように大きな賞を狙いましたが,結果はちょっと残念でした. 最後に,突然の指名で,万歳三唱の音頭をとるように依頼され,トチリながらも何とか大役を果たせてほっとしました. |
フリーテニス 藤澤先生と村里様のペア 巨大溶接機械 しっかりとした安全確保 綱引き ロープ2本以上の長さの工場にて |
全体の感想
2年連続でAOGU活動の発表会に参加させて頂きましたが,経営の素人の私にとって,経営改善と言えば,具体的な数値目標を掲げて,無駄を排除し目標達成に向けて合理的に行動する,というイメージでした.
しかし,永田鉄工株式会社の経営改善活動(AOGU活動)は違っていました.特に,昨年の発表会の内容は,確かに会社内の雰囲気改善や社員の人間性向上には適しているかもしれませんが,経営改善に結びつくとは思えませんでした(素人の私だから,そう思ったのかも知れません).
しかし,AOGU活動2年目の今年の報告会では,経営改善目標がほぼ達成されていた事に驚きました.この事実を見て,AOGU活動の1年目が如何に重要であったかが,今なって理解できました.1年目の活動により,社員一人ひとりがすべき事柄を自身で考え行動する気構えを持ち,2年目で皆が一つの方向に向かって行動すると,必ず成果がついてくる,と私なりに勝手に解釈しています.
私にとっても新しい発見や新しい見方を教わる研修でしたが,学生にとっては通常の講義とは違った,現場の雰囲気を肌で感じる良い機会であったと思います.
永田鉄工株式会社の皆さん,ありがとうございました.
文責:経営情報学科 日當明男