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2009/03/10

シンポジウム「組込みソフトの現状と将来」の報告 【知能】


【はじめに】 組込みソフトとは?

 今日私達の身の回りにある家電製品や自動車などには、マイクロコンピュータという制御装置が”組み込まれて”います。

 21世紀の情報化社会においては、これらの製品に組み込まれたマイクロコンピュータやセンサーや情報タグや各種の表示装置が私達の生活全体を覆い、いわゆるユビキタス社会(生活者はその存在を全く意識しないが、いつでもどこでも、その情報システムの恩恵を受けるような社会)が実現しつつあります。

 このようなユビキタス社会においては、自動車開発、ロボット開発を初めとして あらゆる製品の開発の際に重要になってくるのが、この『組込みソフト』です。

知能情報学科での取り組み

 本学科では、田中義人先生が、LSI(高密度の集積回路)の設計技術やそれを組み込んだ新製品開発のための研究や教育に、本格的に取り組んでいます。

 また、ネットワーク技術やプログラミングに詳しい下島真先生、さらに精密な先端的ディバイス開発に詳しい房安先生も加わり、産学官の共同研究を実施したり、組込み技術の習得のための体系的なカリキュラムの再構築の検討も行っています。

 このように「組込み技術」は、本学科の重要な柱として位置づけられています。

シンポジウムの様子

 当日講演頂いたトヨタ自動車(株)BR制御ソフトウェア開発室室長の林和彦氏は、トヨタ自動車における組込みソフト開発を牽引してきた人。その他、そうそうたる講演者のためか、会場は満席。学生達は別室でテレビ会議システムを利用した聴講となりました。

学長挨拶 会場の様子

 

 本学からは、「長崎総合科学大学情報学部における組込みソフト教育」と題して下島先生が、そして「組込み技術を使った医療デバイスの開発と遠隔医療システム」と題して田中先生が、それぞれ研究発表を行いました。

田中先生 講演する田中先生

本学のホームページも参照のこと→

文責:知能情報学科 池末純一