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2008/06/23

研究会に行ってきました (経営情報学科:藤野 真)

大学教員はたまに講義をするだけでいいかというと,そうではなく,実をいうと,学生の教育と同じくらい研究にも力を注いでいます。あっちもやり,こっちもやっているようで,なんとなく,二兎を追う者一兎も…と思われるかもしれませんが,教育と研究の関係をもう少し正確にいうと,大学教員は日々の研究活動で得た知見や自分が専門としている研究分野の最新の議論を学生に分かりやすく教えているというのが,本当のところです。

僕は大学教員になって2年目なので,2007年度の講義と2008年度の講義内容が大きく違うということはないのですが,おそらく,長く教員をやっておられる先生だと,研究の進化(深化)とともに大学の講義内容も大きく変化しているのではないかと思います。すなわち,研究と教育は切っても切り離せない,コインの裏表のような関係なのです。

僕も5月の下旬に京都の龍谷大学で開催された研究会に参加してきました。その研究会では,ロシアの自動車産業についての報告をもとに議論が行われました。そこでの議論は…,といきたいところですが,それは少し横に置いておいて,「へ~そうなのか~」と思ったことを紹介したいと思います。

ロシアは,ソ連の崩壊,1990年代の経済危機など経済が停滞していた時期が長らく続いていましたが,いまやBRICs(*1)の一翼にも数えられ,以前のロシアのイメージは全くなくなっています。その証拠に,(これをもってロシア経済の好調さを証明できるわけではありませんが),2007年に欧州で販売された5万台の「レクサス(トヨタ自動車)」のうち1万台はロシアで販売されたようです。しかも,レクサスの最上級クラス(LS600)のロシアでの販売価格は約470万ルーブル(1ルーブル≒4.5円)ですが,そういった価格もなんのそのという勢いが今のロシアにはあるようです。
議論の焦点はもちろんセルシオにあったわけではありませんが,こういったトリビア(雑学的な知識)情報を仕入ることもまた教員の役割のひとつです。

 

大学教員はお気楽な仕事のようにみえますが,教育,研究,雑学の収集と意外に忙しい毎日を送っています。

 

キャンパス

龍谷大学深草キャンパス。5月の京都はとてもすがすがしい気候でした。また,キャンパスでは沖縄出身の学生でしょうか?「エイサー」が踊られていました。

ヒューガルテン・ホワイト

出張のついでにベルギー・ビールを飲んできました。写真はベルギー・ホワイト・ビールの代表格「HOEGAARDEN WHITE」です。ヒューガルテン・ホワイトは甘酸っぱい香りとフルーティーな味が特徴の上面発酵ビールです。

 

(*1)BRICs

 ブラジル(Brazil),ロシア(Russia),インド(India),中華人民共和国(China)といった近年経済成長が著しい新興国のことをその頭文字をとってBRICsと呼びます。

 

文責:経営情報学科 藤野 真